“LINK.1”は誰向き?ピン型ユーザーが語るL.A.Bパターの意外な魅力
ピン型パター使いの視点から見た“LINK.1”の第一印象
試打会に参加したあるゴルファーは、「昔からずっとピン型を使っている」という筋金入りのピン型派。その方がL.A.Bパターの“LINK.1”を試したとき、最初に出た言葉は「これ、構えやすい」でした。
通常、L.A.Bパターはどちらかというと形状にクセがあるモデルが多く、見た目で敬遠されることもあるのですが、LINK.1はその中でも比較的クラシカル。ヘッドの輪郭や重量配分もオーソドックスで、「従来型ピン型パターの“進化形”」という印象を持たれたようです。
“見慣れた形”の中にある革新性
実際にストロークをしてみると、見た目はクラシカルなのに“転がりが異常に安定している”という違和感に驚かれる方が多いです。これはもちろん、L.A.Bパターに共通する0トルク構造によるもの。
ピン型は本来、打ち方によってフェースの開閉が起きやすいモデル。それをL.A.Bの設計で補正してくれるので、従来の打ち方を大きく変えずに“ズレにくさ”を手に入れることができます。これは、古くからのピン型ユーザーにとって非常に大きな安心材料になるようです。
「安心できる違和感」がプレーを変える
LINK.1を試した方の中には、「なんかちょっと違うけど、それが逆に気持ち悪くない」と語る方もいました。たとえば、いつもより打ち出しがスムーズに感じたり、ヘッドがインパクトゾーンを“通り抜ける感覚”が残ったり。
こうした微妙な“感覚の違い”が、プレッシャーのかかる場面での安心感や再現性に繋がっていきます。違和感が“悪い意味”ではなく、“今まで足りなかった感覚”として受け取られるのがLINK.1の面白さです。
他モデルとの比較から見えてくる“適性”
DF3との比較では、LINK.1のほうが操作性が高く、ヘッドをコントロールしている感覚が強く残ります。MEZZ.1に比べるとコンパクトで、打ち出しの自由度が高い分、自分のタッチやラインの感覚がより前面に出てくる設計です。
このため、「ある程度ストロークが安定している人」や「自分の感覚を信じてラインを出したい人」にはとても向いています。逆に、ミスを機械的にカバーしてもらいたい場合には、DF3やMEZZ.1のほうが合っているかもしれません。
見た目の“落ち着き”がメンタルにも作用する
意外なほど多かったのが、「見た目が落ち着いていて構えやすい」という評価でした。パターは構えた瞬間に迷いや違和感があると、それだけでラインのイメージがブレてしまいます。
LINK.1は“奇をてらっていない”ことで、構えたときに自然と気持ちが整うという声がありました。プレー中のメンタル安定に繋がるという点で、この“落ち着いたデザイン”は大きな武器かもしれません。
LINK.1が“自然に続けられる”理由
もうひとつ大きな特長は、「使っていて疲れない」という感想でした。
これは、ストローク中に余計な力が入らず、振り子のように自然に打てるという構造によるもの。毎ホール集中力が必要なパッティングにおいて、“疲労感の少なさ”は見落とされがちな性能ですが、スコア全体に与える影響は決して小さくありません。
また、長時間の練習でも違和感が出にくいため、「練習したくなるクラブ」という評価もありました。毎日使っても飽きず、ストレスなく付き合える――まさに“長く使えるピン型”として、多くのゴルファーにとって心強い存在となるでしょう。
まとめ:ピン型ユーザーにこそ試してほしい、進化した定番
ピン型パターに慣れ親しんだ方ほど、L.A.Bパターは“未知の存在”に感じられるかもしれません。しかしLINK.1は、まさにその“ギャップ”を埋めてくれる一本です。
従来の感覚をそのままに、今まで以上の安定性と再現性を得られる――それは、ピン型の美点を損なうことなく、構造的に強化された形。
だからこそ、保守的なゴルファーにもLINK.1は強く勧められるモデルなのです。