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【技術解説】ゼクシオ13の心臓部。「BiFLEX FACE」と「ActivWing」を合理的に解説

「なんとなく良さそう」は卒業。ゼクシオ13の“合理的な”中身

 

ゼクシオというと、「やさしい」「楽に飛ぶ」といったイメージが先行しがちですが、実はその中身は、非常に緻密な「ロジックの塊」だということをご存知でしょうか。

特に現行モデルのゼクシオ13は、「なぜミスに強いのか」「なぜ飛距離が落ちないのか」を、合理的に説明できる2つの技術が心臓部となっています。
それが、「ActivWing(アクティブウイング)」と「BiFLEX FACE(バイフレックス フェース)」です。

今回は、道具選びにも合理的な視点をお持ちのあなたにこそ知ってほしい、この2大テクノロジーの「仕組み」を、私たちスタッフの視点で解説していきます。

 

 

 

“翼”がスイングを補正する?「ActivWing」という空力の発想

 

まず一つ目、クラウン(ヘッドの上部)の後ろ側についている、小さな突起。「ActivWing」です。

「これって、ただのデザインじゃないの?」と思う方もいらっしゃるんですが、とんでもない。これはF1マシンなどと同じ、「空力(空気力学)」をゴルフスイングに持ち込んだ、非常に合理的な技術なんです。

多くのアベレージゴルファーが飛距離をロスする最大の原因の一つが、ダウンスイング時の「ヘッド軌道のブレ」ですよね。 オーバースイング気味になったり、力んだりすると、ヘッドが暴れてエネルギーロスが生まれ、打点もバラバラになります。

ActivWingが仕事をするのは、まさにこのダウンスイングの前半。 この“翼”が空気抵抗を利用して、ヘッドが外側にブレようとする動きを抑制し、クラブが自然と理想的な軌道(インサイド)を通るように補正してくれるんです。

結果、どうなるか。 無駄な動きが減ることで、インパクトのパワーが最大化される。そして軌道が安定するから、打点が揃う。 つまり、「あなたのスイングパワーを、100%ボールに伝える」ための、合理的なアシスト機能というわけです。

 

 

 

「硬さ」と「柔らかさ」の共存。「BiFLEX FACE」の仕組み

 

そして二つ目、フェース(ボールが当たる面)の技術、「BiFLEX FACE」です。

ドライバーの飛距離を突き詰めると、2つの要素に行き着きます。

1.フェースがどれだけ「たわんで」ボールを弾き返すか。
2.ボディ(ヘッド全体)がどれだけ「当たり負けせず」そのパワーを受け止めるか。

これは「トランポリン」をイメージすると分かりやすいです。 ネット(フェース)が柔らかいだけではダメで、それを支える強固な枠(ボディ)があってこそ、人は高く跳べますよね。

BiFLEX FACEが革新的なのは、この「たわみ」と「剛性(硬さ)」を、フェース1枚とボディの設計で完璧にコントロールしている点です。

具体的には…

 

・フェース中央部は、極限まで薄く「柔らかく」して、最大にたわませる。
フェースの外周部や、ヘッドのフチ(エッジ)は、逆に「硬く」設計する。

 

これにより、インパクトの衝撃エネルギーがヘッド全体に逃げることなく、硬いフチに跳ね返り、再びフェースのたわみエネルギーとして凝縮されます。

さらにトウ~ヒールにかけてのヘッドの剛性設計を最適化することで、フェースだけでなくボディ側も大きく変形し、どこでインパクトしても最適なたわみが生まれます。

その結果、「芯を外した時でも、フェースがしっかり仕事をしてくれる」状態が生まれます。 つまり、ミスヒット時の飛距離ロスが劇的に減る。これもまた、平均スコアを安定させたいゴルファーにとって、非常に合理的な設計思想だと思いませんか?

 

 

 

完成された技術は、次どうなる?

 

「ActivWing」で軌道を整え、「BiFLEX FACE」でミスをカバーする。 現行のゼクシオ13は、アベレージゴルファーの「2大悩み」に対して、極めて合理的な答えを出したクラブと言えます。

…さて、これだけ完成された技術が、もし「次」に進むとしたら、どうなると思われますか? 歴史を振り返れば、ゼクシオは常に私たちの想像を超える「合理的な進化」を遂げてきました。

その答え合わせができる日も、そう遠くないかもしれませんね。

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